2019年11月12日のじゃかるた新聞に、こんな記事を見つけました。

東京秋葉原駅から歩いて3分のところに、インドネシア人の男性アグスさんが経営するお土産屋さん〔JSSインターナショナル〕があるそうです。
そこは、インドネシア人のアグスさんが日本人の女性と結婚し、今から7年前にオープンさせました。
お土産屋さんですが、お店の近くに技能実習生の監理団体があり、技能実習生とも縁ができました。
日本語の勉強会を開いたり、インドネシア人の観光客も訪れたり、インドネシア人のコミュニティになっています。

技能実習生からは日本の生活で困ったことを相談にのったりしています。家族と離れ日本で生活するインドネシア人にとっては、アグスさんは日本のお兄さんのような方です。

そんなアグスさんの元に、一人の技能実習生が訪れました。話を聞くと、実習を修了しインドネシアに帰国した男性が、エージェントに55万を支払い、「特定技能」で日本で働こうとしているそうです。
弟は[缶詰の仕事]で技能実習生として働き、[ホテル業]として特定技能で働く予定だそうです。

これはもう100%だまされていますね。
技能実習生が特定技能として働く場合、技能実習生の時と同じ職種か、違う職種で働く場合は、「特定技能評価試験」を受験し、なおかつ「日本語検定N4程度の合格」が必要になります。

結局、この男性の弟は「観光ビザ」で入国する予定だったので、急いで弟に連絡し、支払いを止めたそうです。

アグスさんは来日したインドネシア人の相談を振り返り、日本人が関係した“詐欺”と思う相談もあったそうです。

大きなスーツケースを引いて来日したインドネシア人の5人組。日本に入国した直後だと思ったそうです。
その方たちは「お願いがあります。仕事を探しています。」とアグスさんに伝えました。在留資格を確認すると「観光ビザ」。1週間以内に帰国しないと、不法滞在者に。ほかの4人も同じ観光ビザでした。

5人は日本の空港に着いてから、日本人に迎えられ、簡単な名刺を渡され、茨城県内のホテルを用意され、「明日午前10時に迎えに来る」と言われたが誰も来ませんでした。
名刺の電話番号にかけても「使われておりません」。地元の技能実習生に助けてもらい、アグスさんを頼ってきたそうです。

話を聞くと、インドネシアで元技能実習生同士の口コミで、エージェントの情報が広まり、そのエージェントに50万~60万支払い日本に入国しました。
所持金は数千円。帰国する費用もありません。

アグスさんのお店の常連客が、事情をきき帰国費用や滞在費用の支援を申し出たが、「帰国しても親に会わせる顔がない。」といい、支援を断りました。親が日本に行くために、家を抵当にし100万円近くを借金してくれたそうです。

このまま帰国しても、借金は返せないし、家も抵当に入ったまま。日本に行くためのお金はエージェントという詐欺師に持ち逃げされた。
本当にひどい話です。政府は悪質な送出し機関を排除し、国が認定した送出し機関でのみ「特定技能」をすすめています。

しかし、良い送出し機関ですすめる一方、どこかで誰かを騙し、お金を儲けようとする悪い送出し機関やエージェントがいるということです。

今回のように騙される前に、きちんとサインをする書類を確認することが大切です。どんな契約書も難しいのは当たり前です。でも、その1枚1枚の書類を細かく確認し、自身が納得したうえでサインをする必要があります。

お金だけ払えば何でもしてくれるではなく、借金をしても日本で働くことを希望するのであれば、信用するのは自分自身だけと思う必要があります。
分からなければ聞いてください。「まぁ、いいか・・・。」と中途半端に理解しサインするのではなく、すべて理解した上でサインしてください。

「特定技能」は、人材不足対応といっても誰でも在留資格がもらえるわけではありません。きちんとしたプロセスが必要です。もちろん費用についてもです。
どうか今後、このような“詐欺”の被害に合う前に相談してください。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。