スリランカ 国民に海外で働くことを推奨 パスポートをどんどん発行

スリランカ, 外国人雇用

スリランカに縁のある私ですが、スリランカ国内で起こっている問題を皆さんはご存じですか?簡単に説明します。

スリランカってどこにある?

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インドの南、インド洋に浮かぶ島国です。
面積は北海道より少し小さいぐらい、人口はおよそ2200万。最大都市のコロンボは南西部の沿岸に位置する国の経済の中心地で、首都はコロンボ郊外のスリジャヤワルデネプラ・コッテです。

スリランカってどんな国?

多民族国家で、人口のおよそ75パーセントを仏教徒中心のシンハラ人が占めています。このほか、ヒンズー教徒が中心のタミル人が15パーセントあまり。イスラム教徒が10パーセント近く、キリスト教徒も7パーセントあまり暮らしています。仏教寺院などの世界遺産があるほか、イギリスやオランダの植民地だった時もあり、ヨーロッパ風の風情もあります。紅茶や宝石が有名で、観光客にも人気です。

今、なにが起きているのか?

スリランカでは経済危機が深刻化し、ことし3月以降、政権の退陣を求めるデモが繰り返し起きていました。そして、7月9日には大規模な抗議デモが広がり、最大都市コロンボではデモ隊の一部がゴタバヤ・ラジャパクサ大統領の公邸を占拠する事態に発展。
事前に公邸を出ていた大統領は13日未明に軍用機で家族とともにモルディブに脱出。その後、シンガポールに向かい、議長に辞表を提出していましたが、15日、記者会見した議長は辞表を正式に受理したと発表しました。

なぜ経済危機が起きたの?

スリランカはインフラ整備を進めるため借金を繰り返し、対外債務の残高は2021年末の時点で507億ドル(日本円でおよそ7兆円)に膨らんでいます。新型コロナウイルスの影響による観光客の激減なども重なり、深刻な外貨不足に陥りました。また、ロシアによるウクライナ侵攻で原油価格が高騰する中、外貨不足で輸入が滞り、ガソリンなどの燃料費も高騰。食品や医薬品などの生活必需品の輸入も滞るようになっています。こうした経済危機の根本的な原因は財政運営や農業政策の失敗、それに汚職にあるとしてラジャパクサ政権に対する不満が高まっていました。

ラジャパクサ政権の問題はなに?

国民の間ではラジャパクサ一族が権力を独占しているという批判が出ていました。ゴタバヤ・ラジャパクサ氏は2019年の選挙で勝利し大統領に就任しましたが、2015年まで2期10年にわたって大統領を務めた兄のマヒンダ・ラジャパクサ氏の元で国防次官を務めていました。兄弟で合わせて10年以上大統領として実権を握り、首相や財務相に親族をあてるなど一族支配を強めてきました。

また、ラジャパクサ政権は兄弟ともに中国に近いとされ、中国企業などによる大規模な開発事業で国の借金を増やす一方、私腹を肥やしてきたという批判にもさらされています。2017年には中国からの融資を受けて南部ハンバントタに建設した港の運営権がローンの返済が滞ったことを理由に99年間にわたって中国側に譲渡され、いわゆる「債務のわな」の典型例といわれています。 

このように、スリランカ国内では政権の問題から国外で働きたいと希望するスリランカ人や、外国で得た収入を送金するスリランカ人労働者に対していくつかの優遇措置を導入していることから、パスポートをどんどん発行しているようです。昨年2021年10月では10万5千人の発行に対して、今年の上半期にはすでに38万5千人のパスポートを発行しています。

前回のブログでもお伝えしていますが、英語も話せる彼らであればどこの国に行っても働く事が可能だと思います。スリランカ政府の思惑はどうでもよく、海外で働くチャンスがあるのであれば是非、海外で働きいろんな事にチャレンジしていただきたいと思います。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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