外国人を悩ます“丁寧で正確”なお役所言葉 欲しいのは「敬語より情報」

困ったこと

私はこのニュース記事を見て、日本人の私も同じ事を思いました。なぜかと言うと先日、父と母が引越したので転出に伴う手続きをするため、現在居住している市役所を訪問しました。

まず、私は手続きで漏れがないよう、事前に〔実行すること〕〔確認すること〕に分け、一度で手続きが完了するよう準備しました。

父は持病もあり、私や母では分からない保険証を持っていました。数にすると5枚あります。
①介護保険被保険者証
②介護保険負担割合証
③後期高齢者医療限度額適用・標準負担額認定証
④後期高齢者医療被保険者証
⑤高齢重度障害者医療費受給者証

まず転出届を出すところからです。届出窓口で書類を提出し、その際マイナンバーカードを持っていたので、マイナンバーカードの住所変更も必要か確認したところ、提出先で確認してほしいと返事がありました。

ここまでは簡単でしたが、健康保険関係の保険証が5枚もあるのでどこで確認するのか分からず、介護保険窓口に行き、すべての保険証を見せ確認してもらいました。ここでは母の保険証も合わせ7枚提出しました。

①②は国民健康保険の管轄なのでと言われ、言われるがまま処理をしてもらいました。③④は後期高齢者医療の窓口で確認してくださいと言われ、お隣の窓口だったので、「担当を窓口に呼びます」と言われ待つ事にしました。
⑤はまた違う場所にある窓口に行く必要があるため、①~④の確認と手続きを進めるため、担当者を待っている間、確認することをまとめました。

私の年代では、①~④の保険証は持っておらず、どういった時に使用する保険証なのか分からず、そこから確認することにしました。
担当者は、丁寧に教えてくれましたが、教えてくれる内容を理解する方は全く頭に入ってこず、何度も確認してしまいました。
私は、父と母が現在うけている保険の適用が一つの漏れもないよう注意する必要があったため、現在居住している市役所・今後居住する市役所で行う手続きを何度も聞き確認しました。

2時間ほどかかり、ようやく手続きも終わり確認も出来ました。
これが外国人だった場合はどうでしょうか?日本人の私でも何のことか分からない手続きなのに、外国人にすれば日本語も分からず、何の手続きか分からず、市役所で途方にくれます。市役所の担当者は、本当に丁寧に説明してくれるのですが、その言葉が伝えたい相手が理解できるかが、とても大切になると思います。

外国人には日本人の遠まわしな言い方や、丁寧語、敬語の理解はとても難しいと思います。ですので、伝えたい単語をもっともっと簡単な言葉にして伝える必要だと思います。

最後に一つ〔マイナンバーカード〕って何の意味があるのか?ということです。今、政府から〔特別定額給付金〕の給付に伴い、オンライン申請ができる様になりました。しかし、それ以外なにかメリットがありますか?

◆マイナンバー制度の3つの目的◆
1.公平・公正な社会の実現(給付金などの不正受給の防止)
2.国民の利便性の向上(面倒な行政手続きが簡単に)
3.行政の効率化(手続をムダんなく正確に)

以上が、政府が考えるマイナンバー制度です。まったく効率化になっていませんでした。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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