東京下町のベトナム人が作る日本の定食
東京の下町、文京区の道灌山通りで「さくら食堂」 という、和食メニューが並ぶ定食屋さんがあるそうです。
そこでは、鯖の塩焼き、アジフライ、あこう鯛の粕漬け焼き、日本ではよくある定食屋さんです。
お昼ごはんに食べると、白いご飯がすすむはずです。その定食屋さんを営み、料理を作るのはベトナム人の男性二人です。
2009年に日本語学校に入学するために日本に留学しその後、東京にある大学に進学するために上京しました。日本に来た当初から飲食店でアルバイトし、東京に上京したばかりの頃、繁盛していた食堂でアルバイト募集の張り紙を見て、日本語の履歴書を作成し面接をし合格しました。
その食堂で食べさせてもらった“ぶり大根”が本当に美味しかったそうです。食堂ではまず、洗い場、それから野菜の仕込み、魚の仕込み、揚げ物、焼き魚、炒め物、煮物まで料理に必要なすべてを教えてもらったそうです。
それから3年ほど日本で社員として働き、「日本の定食屋さん」を企業するため、いろいろな人たちの助けと、一生懸命に仕事し企業に必要な出資金を貯金したそうです。
そして「さくら食堂」をオープンしたのが2020年1月25日です。初日は大盛況だったそうですが、新型コロナウィルスの影響が出ているそうです。
しかし「まず食べてみよう」とするお客様が増え、だんだんと常連のお客様も増えてきました。
それは、早朝の市場で自ら魚を選び買い付けをしているからです。市場でもやりとりも、取引先との人間関係もすべて、上京した時にアルバイトしていた食堂で身に着けたものでした。
「僕たちは日本人じゃあないけど、気持ちだけは家族のつもりで料理しよう」という気持ちを大切にしているそうです。
当面の目標は店舗を増やしていくことです。
今はコロナの影響を受ける飲食店がたくさんあり、大変な時代となっています。長く続けている飲食店も閉店することもあります。
でもこの二人には大変ですが、どうか日本の味を大切にし、これからもたくさんのお客様に喜んでいただける「日本の定食屋さん」を続けていただきたいと思います。
◎さくら食堂(食べログ)より
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