カニ漁船主の娘婿は元技能実習生

インドネシア, 技能実習制度, 漁業分野

最近、よくないニュースでしたが、とても良いニュースを見つけました。
2006年に兵庫県内で初めて技能実習生の受入れを始めた、新温泉町のズワイガニ漁船主の娘さんと結婚した元技能実習生のニュースです。

インドネシア人のウギアさんは2012年7月に、技能実習生として来日し、受入れ先だった浜坂漁協(同町)でズワイガニ漁の底引き網漁師として実習を開始しました。
インドネシアから来たウギアさんは、但馬で初めて雪を見ました。ズワイガニ漁は想像を絶する厳しい仕事だったそうです。
1年目は言葉も分からず大変でした。
技能実習最後の3年目を迎えたとき、船主の娘さんがウギアさんに一目ぼれをし、反対もあったことだと思いますが、結婚されました。

そして、新たな家族としてウギアさんを迎え漁船の甲板長に据え、協力のおかげで全盛期の半分まで落ち込んでいた水揚げ量が復活したと喜んでいます。

但馬地域の漁業では、日本人船員の高齢化や過酷な労働環境で人で確保が困難な状況です。そこでインドネシア人技能実習生の受入れを14年前から始め、浜坂漁港(新温泉町)と但馬漁協(豊岡市、香住町)が窓口となる5漁港では現在、沖合底引き網漁船を中心とし、船員471人のうち技能実習生が104人を締めています。

そこで、ウギアさんは漁協の依頼を受けて、後輩の技能実習生たちの仕事や生活、困った事や悩みなどの相談に応じているそうです。技能実習生は、休漁日には地元の祭りやイベント、学校行事に参加するばど住民と交流を深めています。
今のところ、「特定技能」の外国人はいないそうです。

このように、実習内容も難しく、雪も見た事のない外国人が日本海など雪の多いところで生活することは、本当に大変だと思います。
しかし、同じ国の日本語も話せるウギアさんのような方がいてくれるだけで、仕事も生活も安心できると思います。

私たちも外国人が安心して仕事をし、生活できる環境を作れるように努力しないといけませんね。これからもウギアさんには、技能実習生と日本人の橋渡しをしていただきたいと思います。

神戸新聞NEXTより

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