香川県で技能実習生として生活しているミャンマー人の男性2人が、生活する上で出た大量の家庭ごみ72キロを海岸に不法投棄したとして〔廃棄物処理法違反容疑〕逮捕されました。
ミャンマー人の2人は「日本はゴミの分別が細かすぎて、ゴミを出しても持って行ってもらえず、処分に困って捨てた」と話しています。
そしてそのゴミを捨てたのは、彼らと一緒に働く同僚の日本人の男性でした。

3人は7月下旬頃、香川県内の海岸で、空き瓶や一斗缶、ペットボトル、古着が入ったゴミ袋を19袋(約72キロ)を不法投棄しました。2人は回収してもらえないゴミ袋を自宅に持ち帰り、そして同僚の男性に処分を頼みました。同僚の男性は「2人が困っていたので、捨てるのに協力した」と話しています。
ミャンマー人の技能実習生は、協力してくれる同僚がいた事だけを取り上げると、素晴らしい事なのですが、犯罪と分かる事に協力することはどんな事でもダメです。

日本で生活する外国人にとって、日本のゴミの分別は難しいと思います。なぜならそのような習慣がないからです。
・燃えるゴミ(台所から出た生ごみ、紙のゴミなど)
・燃えないゴミ(割れた皿、金属、ガラスなど)
・資源ゴミ(瓶、缶、ペットボトル、新聞、本など)
・粗大ゴミ(テーブル、いす、家具、自転車など)
家庭から出るゴミは〔燃えるゴミ〕〔プラスチックなど〕〔瓶、缶〕などが主に出るゴミです。住んでいる地域によって、分別方法はいろいろですが、大まかには3種類の分別だと思います。それぞれ地域指定のゴミ袋を購入し、
●決まった日
●決まった時間
までにゴミ出しをする決まりがあると思います。そして〔瓶、缶〕などは最寄りの資源回収ボックスに投入するか、これも
●決まった日
●決まった時間
までに資源ゴミや粗大ゴミを回収する日に投棄すると思います。
細かく決まりがある地域もありますが、慣れてしまえば難しいことではありません。確かに私が監理団体に従事していた時も、ゴミの投棄問題はありました。まず、決まった日にゴミ出しが出来ていなく、技能実習生が住む自治体や、受け入れ企業から連絡があり指導したこともあります。これもきちんとゴミを出す日が分かるように、母国語に翻訳し実習生が居住する寮の壁に貼り、必ず確認するように指導しました。

そして次にゴミの分別です。これも何度も連絡があり何度も指導した事があります。まず地域が指定するゴミ袋を購入することを指導し、ゴミ袋の色によって捨てる物を確認し、分からなければ地域に住む自治体の方や、受け入れ企業の担当者へ必ず確認するよう指導しました。慣れない事であったと思いますが、何度も根気強く指導しサポートすれば、きちんとゴミを出す事ができ不法投棄することはありません。

このミャンマー人の技能実習生も、分からなければ監理団体や受け入れ企業の担当者へ確認するよう指導しておけば、同僚の日本人に不法投棄を頼まずに済んだはずです。
出入国在留管理庁の【外国人生活支援ポータルサイト】から、日本に在留する外国人向けに日本で安心して生活するためのガイドブックが出ていますのでご紹介します。

一般的な情報によるガイドブックですので、細かな事は技能実習生が居住する自治体に確認し、技能実習生が日本の生活に困ることがないよう、指導しサポートするようにしてください。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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