「特定技能」妊娠と出産を受け入れ企業がサポート
石川県で「特定技能」の介護分野で働くベトナム人女性が、彼女を受け入れる介護施設や、一緒に働く職員のサポートをうけ、日本で産休・育休制度を利用し赤ちゃんを出産しました。
2021年8月から介護施設で働くベトナム人女性は、父親で結婚予定でもあるベトナム人男性と一緒に石川県内の介護施設で特定技能の在留資格で就労しています。当初、妊娠が分かった時は帰国させられると心配し、妊娠したことを告げられずにいたそです。しかし登録支援機関に勇気を出し妊娠したことを告げました。
そうすると、施設の責任者は想定外で戸惑ったようですが、妊娠した女性も即戦力であることから、周りの人を含めみなでサポートすることにしました。山間部にある施設から病院までの送迎は施設の職員が行い、妊娠中の健診などをサポートし、使用されなくなったベビーベッドやチャイルドシートなど必要な物を集め協力しました。
このように職場のサポートがあり妊娠・出産することは日本人では考えられません。会社の産休・育休制度を利用し家族のサポートを受けることはできます。しかしベトナム人の彼らにとって仕事を続け、出産したいと希望しても思う通りになることは、ほとんどないでしょう。今回のように一緒に働く職員が、いろいろな方法をとり長い目でサポートできることは、大変すばらしいと思いました。特定技能は5年間働くことが出来ますので、受け入れる施設や会社にとっても、妊娠したから帰国ではなく、必要な即戦力と考えれば、強制的に帰国という極端な結論には至らないのではと思いました。
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