「特定技能」建設分野〔海洋土木工〕1号評価試験を11月に実施
「特定技能」建設分野 建設技能人材機構(JAC)は2021年11月に〔海洋土木工〕の1号評価試験を実施することを発表しました。
【試験実施情報】
試験日:2021年11月11日(木)、11月12日(金)
試験場所:東京都
以上の情報だけで詳細は発表されていません。
〔海洋土木工〕は2020年2月に特定技能の受入れ職種に追加されましたので、評価試験の実施は初めてとなります。
皆さんは〔海洋土木工〕とはどんな職種でどんな作業に従事するかご存じですか?私は「こんなものかな・・・」とぼーっとしたイメージでしかありません。今回、良い機会なのでご紹介したいと思います。
Q:海洋土木とは?
広い海に関わる工事に携わっている業種です。埋め立てや海底トンネル、護岸など海洋工事に関わる幅広い事業を受けています。
2011年の東日本大震災の復興事業がいろいろな場所で行われているため、深刻な人手不足が続いている業種です。
では海洋土木工事の主な仕事をご紹介します。
◎埋め立て
陸地や海底で採取した土砂や廃棄物などを、海の海底に入れ土地を作ることが埋め立て工事です。皆さんが良く利用する空港などは、海底を埋め立てた土地の上に作られた物です。
◎浚渫(しゅんせつ)
大きな船が運航できるように、海底にある土砂をすくいあげて整備する事をいいます。
◎防波堤
大きな波からの被害を抑えるために、堤防の設置を行います。東日本大震災によって多くの被害を出した岩手県釜石市には、日本一大きな防波堤が作られました。高さは30メートルもあります。
◎護岸(ごがん)
海洋土木工事は海だけではなく、河川の工事も行います。護岸工事を行うことで河岸を強化し、人々の安全を守ります。
◎橋梁基礎工事(きょうりょう)
橋を造るための基礎工事を行います。土台となる枠を作りコンクリートを流し込み、橋脚を作ります。
◎海底トンネル工事
海の中を通る海底トンネルを作ります。
このように、日ごろ私たちが目にしない場所で工事を行っています。しかし行われる作業のスケールは大きなものが多いです。今もなお東日本大震災の時に受けた被害の復興に多くの人が携わり今後、同じ被害が起きないよう、大変な工事を行ってくれています。
今回のように日頃から私たちが目にしないような作業にも、特定技能外国人が携わってくれています。作業内容もスケールも大きい工事のため、安全に作業をすすめる必要があります。今後も特定技能に関わる、私たちが知らない職種の紹介を行っていきたいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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