日本に観光や仕事をする目的で入国し、目的に合った在留資格を付与されている外国人が、在留資格を更新せず不法に残留している外国人が多くいます。

◆韓国籍の女 昭和末期から不法滞在
静岡県内で長期間にわたって日本に不法に残留したとして、韓国籍の姉妹2人が入管難民法違反容疑で逮捕されました。姉は1987年、妹は1995年に観光目的で日本に入国しました。その後、在留期間を超えて日本に滞在し、姉は約34年間、妹は約26年間、不法に残留していました。

◆不法残留のベトナム人168人を派遣
兵庫県内の人材派遣会社が、3年間半の間に233人のベトナム人を雇用し、そのうち7割以上に当たる168人が不法残留者でした。この派遣会社は2021年6月~10月に不法残留のベトナム人男女を、神戸市内の食品加工工場で働かせた疑いで書類送検されました。

◆寒さしのぐために元アルバイト先に侵入
日本語学校に通うため「留学」していたベトナム人男性が、コロナで帰国できない外国人が対象の「特定活動」の在留しっかうを更新せず、住居や仕事を転々として過ごし、寝泊まりする場所がなくなり寒さをしのぐために、元アルバイト先の自動車関連会社に侵入しました。

このように、日本に入国する目的を持って入国したにも関わらず、更新せず在留期間が過ぎたまま在留していることは犯罪です。コロナウィルスの影響で帰国できず在留している「特定活動」の外国人が多く在留しています。そろそろ各国を航行する飛行機も運航していますので、帰国に向けて調整をしなくてはなりませんが、中には帰国せず日本に留まりたいと希望する外国人もいるはずですので、今後はもっと不法残留の外国人が増えてくるかもしれませんね。在留を希望する外国人には、「特定技能」の在留資格の取得をすすめていきたいと思います。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事一覧