送り出し機関②
今回、【登録支援機関】について
お話しようと思いましたが、もう少し
【送り出し機関】についてお話ししたいと
思います。
そもそも【送り出し機関】はどのぐらい
存在していると思いますか?
下記のサイトをご覧ください。
https://www.otit.go.jp/soushutsu_kikan_list/
【外国人技能実習機構(OTIT)】が掲載した
【外国政府認定送り出し機関一覧】です。
●ベトナム 307機関
●カンボジア 76機関
●フィリピン 286機関
●ミャンマー 224機関
と、かなりの機関数になります。
だいたい全部を合わせると1000機関に
なると思います。
では、どうやって多くある【送り出し機関】の
中から、日本の【監理団体】は選らんで
いるのでしょうか。
私が監理団体で働いていた頃にも、よく
外国の送り出し機関から営業の電話が
かかってきていました。
流暢な日本語を話していただければ、
返事も簡単に答えることが出来ますが、
よくよく聞けば、会話になる日本語と言えば
お分かりになりますか。
一方的に台本にある日本語を読む。だけの
営業トークです。
「担当者は不在にしております。」の言葉も
理解していただくことは出来ませんでした。
では、どうやって決めたのでしょうか?
それは、『双方の利益』です。
まっとうに、
監理団体=送り出し機関
の関係が成り立っている所もあるでしょう。
しかし中には、
・過剰な接待
・お金のやり取り
など、耳にしたくないような事が起こって
いることも現実です。
管理していた技能実習生から、こんな事を
言われたことがあります。
『私が国で送り出し機関に払ったお金で、
私の国で接待をうけている』
といった内容の話です。
前回、技能実習生は約100万を支払って
日本で技能実習生として働いている。
とお伝えしました。(ベトナムでは)
年収20万程度の国の人々に、100万は
夢の様な金額です。
私も実際、日本で働くために、100万もの
お金が必要?と疑問に思っていました。
しかし、送り出し国で“過剰な接待”を
うけていると考えた場合、どうでしょう。
現地に着いて、半日ほどで面接を終了し、
残りの数日は、
“観光” “買い物” “送り出し機関の接待”
何が目的の“面接”でしょう。
“観光旅行” のついでに “面接” が
正直なところでしょうか。
ご存知ないかもしれませんが、ベトナムの
カラオケでは、“若い女性”がオプションで
付いてきます。
カラオケに行くと、“若い女性”を選びます。
そして、その後はその“若い女性”とどうするか
は、ご想像にお任せします。
『ベトナムで彼女ができた』
『彼女が新しい携帯を欲しがって』
『彼女と毎日LINEしている』
と自慢げに話している人もいました。
技能実習生から預かったお金は、どこに
どう流れているのでしょうか。
『送り出し機関の担当者が、私たちの
お金を持ち逃げした』
という事もありました。
こういった『違法な送り出し機関』も
あるということです。
技能実習制度では、違法な送り出し機関や
違法なブローカーが多くいるため、
今回の【特定技能】では、
×送り出し機関をとおさない
×監理団体をとおさない
受け入れ企業=日本で働きたい外国人
とシンプルにした経緯もあるかも
しれませんね。
話が少しそれてしまいましたが、
【登録支援機関】に行く前に、
もう少し、お話させてください。
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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