健康保険証の不正使用
兵庫県警国際捜査課と兵庫県姫路署などは、姫路市に住むベトナム国籍の男女3人を逮捕しました。ベトナム人の会社員の男と会社社長の女は、別のベトナム人の無職の男に、ベトナム人の会社員の男の健康保険証を使ってなりすまし、治療費の支払を免れた疑いです。
【兵庫県警国際捜査課】とは
兵庫県警国際捜査課は2021年3月22日に発足する。兵庫県内都市部の神戸市内・阪神間・姫路市内を中心にベトナム人などの在留外国人が増加している。これに比例して2020年にかけて検挙人員が大幅に増加していることから外国人犯罪の取締りを強化するため、組織犯罪対策局に45人体制の「国際捜査課」を新設する。
無職のベトナム人の男は、左足に大けがをし病院で治療を受ける際に、健康保険証を持っておらず、本来であれば入院や手術にかかった費用、約81万円の全額を支払う必要があったが、他人の健康保険証を使い約56万円の支払を免れたようです。
他人の健康保険証を借りて使うことは「詐欺罪」にあたり犯罪です。また貸した人も「詐欺の教唆、幇助」の罪にあたることもあります。教唆(きょうさ)とは「そそのかす」、幇助(ほうじょ)とは「手伝う」ことです。
健康保険に加入していないと病院を受診、通院、入院もちろん手術した場合、すべての費用(全額)自己負担となります。健康保険証を利用すると一般的には3割負担となり、逮捕されたベトナム人は入院し手術していますので、高額の費用を支払うことになります。それが3割負担となると「ちょっと借りただけ」といういい訳では済まされませんね。
無職のベトナム人がどのような在留資格か分かりませんが、安易に「ちょっと貸して」と言われ貸す方にも問題です。「少しだけなら」「ばれなければ」と思い貸した行為が、「詐欺罪」や「詐欺の教唆、幇助」の罪に問われ、外国人の場合は在留資格の更新にも関わります。
今回は、他人の健康保険証を借りて病院の支払を免れましたが、健康保険証は身分証明書としても使うことができます。当たり前のことですが、「貸す側」も「借りる側」も、健康保険証が身分を証明するものであるということを忘れず、決して他人に貸すのはやめましょう。
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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