「技能実習」不当残業 給料は2ヶ月に一度・・・
また「技能実習」でこんな事をしているのかと失望した記事がありました。
長崎県内で技能実習生として働くカンボジア人の女性2人が、佐賀県内にある技能実習生を保護するシェルターに助けを求めました。
彼女たちは、長崎県内の縫製工場で働いていましたが、度重なる不当残業や賃金の未払いなどが理由で、働く職場から逃げてきました。
2017年3月から技能実習生として働き始めました。しかし、働く縫製工場では当たり前のように残業があり、朝から午前2時まで勤務したこともあったそうです。
給料は寮費などが引かれ3万~10万。支払いは2ヶ月に一度・・・。2年間働いた支給総額は197万円だそうです。最悪ですね。
彼女たちは毎日の勤務時間と勤務した日を日記に書きとめていました。
2人は技能実習生のネットワークでこの佐賀県内にあるシェルターを知り助けを求めました。
シェルターの支援者の女性は、すぐに[技能実習機構]と[労働基準監督署]に通報し、立ち入り調査後、2人に未払いの賃金150万円を支払いました。
この記事を見て私の第一声は、「まだこんな事をやっているのか。」でした。
2019年6月にNHKで、今治タオルで有名な愛媛県今治市の縫製工場で働く、ベトナム人の技能実習生が、受け入れ企業による<低賃金><長時間労働>を涙ながらに訴え、今治タオル業界に大きなダメージを与える報道がありました。
今治の彼女たちは、もともと婦人服子供服の製造(縫製)という職種で技能実習生として働く予定が、実際働いてみるとタオルの製造(縫製)でした。さらに技能実習生たちは、窓もない狭い寮で28人が暮らすなど、劣悪な環境におかれながら、長時間・低賃金労働を強いられ、更にノルマまで与えられ、ノルマが終わらなければ「ベトナムに強制帰国させる」と脅されていました。
縫製がというわけでもありませんが、法務省と厚生労働省が管轄する[技能実習機構]という存在があるにも関らず、まだこんな事をしているのです。
はっきり言って、技能実習機構も労働基準監督署も何をしているのでしょうか?
2018年に技能実習機構が実施した調査によると、5160事業所で<違法残業><賃金未払い>などの法令違反を確認したと発表しました。
しかし、5160事業所で違反を確認したあと、どのような処分が下されたのでしょうか?
これから益々、日本で働く外国人が増えてきます。今のままでは、日本で働く外国人が法律のもときちんと給料がもらえ、法定時間内での就業が補償されるのでしょうか?
このような悪質な受け入れ企業は、その後どうなったのでしょうか?もちろん技能実習生は他の受け入れ企業で働くことになるでしょう。受け入れ企業は今後、技能実習生の受け入れは出来なくなるでしょう。
そうすれば技能実習生で保っていた受け入れ企業は、業務が滞り業績も悪化するでしょう。
技能実習生は借金をして日本に来ています。借金を返済するまでは働く必要があります。我慢して働くか、失踪するかのどちらかです。
結局、長崎県内の縫製工場で働いていたカンボジア人の女性たちは、未払いだった賃金を受け取った後、2人のうち1人は失踪してしまったそうです。
借金が返済できていないからでしょう。
日本で働く外国人ほとんどが母国で借金をし、日本で技能実習生として働いています。技能実習制度の[技術移転]ではなく、お金を稼ぎにきているのです。
どうか日本人として「技能実習」「特定技能」で働く外国人に、日本で働きたくないと思われないようにしていく必要があります。
このような悪質で恥ずかしい受け入れ企業は、本当に外国人の雇用をやめてもらいたいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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