外国人が見た日本の職場

外国人雇用, 統計データ

外国人が思う、日本人の働き方でおかしなところが見えているという、おもしろいアンケートを見つけました(株式会社JapanWork実施アンケートより「日本の働く現場が変えるべき/改善すべき所」)

日本で働く外国人から、次のような回答があげまられました。

◎日本の働く現場が変えるべき/改善すべき所は?
◆1位 履歴書の書き方(21.4%)
・漢字を使う事が難しい
・細やかな書き方が分からない

たしかに、これは難しいと思います。最近はPCを使用し作成することが出来ますが、日本人の私でも、自筆で記入した方が良いと思っているところもあります。外国人からすると日本語には、〔ひらがな〕〔カタカナ〕〔漢字〕と3種類の文字があります。使い分けることも難しいですし、漢字では“音読み”“訓読み”とありますので、なおさら難しいと思います。

◆2位 業務内容の完全なマニュアル化(19.8%)
・今の職場は、私が何をしたらいいかの明確な指示がないので困っている
・日本語が難しく、高等だけでの指示では分からない事があるが、マニュアル化すればミスが減ると思う

これは確かに総合的な業務内容マニュアルはあっても、その業務マニュアルの中で、自身が何をするかを指示するのは、その担当する業務の上司であり、指導者になります。しかも、その指示をする方法は、その都度、口頭で行われることが多いと思います。その指示の都度、私たちはメモを取ります。そして、何度かその業務をこなすことのよって覚えていく事が、日本人の私たちの仕事のやり方かもしれません。海外では、細かくマニュアル化され、業務に寸分のもれもないよう、業務が遂行されているのですから、言葉がすべて理解できない外国人にとっては、職場で頭を悩ませているのでしょう。

◆3位 昇給制度(15.1%)
・明確な昇給システムは、生産性も上げると思う

これは、働いている年代にもよりますが、日本の多くの職場では、“年功序列”という言葉があるように、長く同じ会社に勤め問題がない限り 主任→係長→課長・・・・・と昇進していくことが当たり前です。近年では能力のある新入社員の年収を2,000万円なんてニュースもありました。少しずつですが、日本の会社から“年功序列”が無くなり、“実力(実績)主義”の評価に変わってきています。外国人が評価され、明確な昇給制度になれば働きやすい環境になると思います。

◆4位 職場環境(14.3%)
◆5位 仕事量(7.9%)

と続きました。外国人からすると、日本人の働く時間の長さは疑問なんでしょうか。
「提示になったのに誰も席を立たないのでびっくりした。残業が当たり前なのは変えるべき」「正確な勤務時間を記載すべき、私はサービス残業をしない」など、日本の職場に不満の声が聞こえてきています。

◎日本で働くメリットは?
◆1位 新しい友人・知人を作ること(37.3%)

私もそうですが、このような外国人に係る仕事をしていると、日常に外国人と接することが自然になってきます。食文化や生活習慣のひとつでも、日本人とは違う部分があります。係りながら仕事をしていると、最初は知人だった人が、そのうち友人になり、困った事があれば助ける関係になっていきます。それはとてもすばらしい事だと思っています。メリットの1位が出会いだと感じている人が多いことは、とてもうれしく思います。

◆2位 お金を稼ぐ・貯金すること(27.8%)
・母国より80%も高い給料を払ってくれる
・日本では一人で生活しながら貯金もできる。母国で同じ額を稼ぐ事は不可能だ

「最低限必要な月収はいくらですか?」の問いに、42.9%が「15万円以下」と回答しています。日本人で15万円以下で満足している人はいないでしょう。

◆3位 言葉や文化を学ぶ事(20.6%)

最後に、おもしろいコメントがありました。
「日本人は優しく、交通費も支給されきちんと給料日に支払われる。」
日本人にとっては当たり前のことでも、外国ではきちんと給料日に支払われないこともあるんですね。
日本人にとっても、外国人にとっても、労働環境はとても大切で寝る以外の多くの時間を職場や労働に費やしています。日本は働きすぎと良く言われますが、労働時間を短縮し、業務内容を改善に努めれば、日本人にも外国人にも働きやすい職場環境になると思います。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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