「技能実習」コロナ事業で残業代の未払い 愛媛

厚生労働省, 外国人技能実習機構, 技能実習制度, 違法

まだこんな事を続けているんですか?と耳を疑う様なニュースです。

愛媛県西予市で技能実習生を受け入れる縫製工場で、2019年から月100時間を超える残業を行わせ、1人につき合計約160万円超の残業代の未払いが分かりました。この受入れ企業である縫製工場は、新型コロナウィルス感染症の拡大時に、公募によって厚生労働省から医療用ガウンの生産も請け負っていました。技能実習生からの相談を外部のNPO法人が受け、外国人技能実習機構や労働基準監督署が調査を進めています。

技能実習生を受け入れる企業は、実習生に従事させる職種と作業は決まっており、例えば今回の愛媛県であればタオルの製造が有名ですが、タオル製造ではなく新型コロナウィルス感染症に対応するため、医療用ガウンやマスクの製造など技能実習生に行わせることが、特例として認められています。いくつかの縫製工場も、本来従事させる作業ではなく、新型コロナウィルス感染症に対応した縫製を行わせています。

一時期は新型コロナウィルス感染者が急激に増え、医療機関でも対応に追われ、街中を見ても医療用のガウンを着ている人も見る事があったでしょう。そしてマスクに関してはマスクが不足するという情報もあり製造が追いつかず、パナソニックなどの工場でもマスクが製造されていました。

製造する現場では何とか日本で製造し確保するために、相当な準備と人員をかけ製造していただいたと思いますが、今回のように技能実習生に従事させ、長期間の長時間にわたる残業代の未払いなどもってのほかです。しかもこの縫製工場の社長は長時間の残業と未払い賃金を認め「工面して未払い分は支払う」と言っているようですが、実習生が外部に相談しなければ、なかった事にするつもりだったのでしょうか。

今治タオルの件(今回と同様に賃金の未払いと、実習生の置かれる劣悪な環境が問題となる)といい、今回の件といい悪いイメージが何かと多い縫製業界ですが、賃金や残業代の未払いなどは言語道断ですし、それと技能実習生が相談する先が外部のNPO法人だという事も問題です。

技能実習生の相談する先は受け入れる企業であり監理団体です。そのどちらもが適切に対応できないのであれば、技能実習生の受け入れを止めるべきです。今回の件では外国人技能実習機構と労働基準監督署が調査を進めていますので、何かしらの処分が下されるはずですので厳しく処分していただきたいと思います。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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