技能実習生と外国人技能実習機構
宮城県石巻市の水産加工会社で働いていたベトナム人技能実習生3人が、退職を強要されたとした問題で、外国人技能実習機構(仙台事務所)に相談したところ、相談した担当者からこんな言葉を言われたそうです。
「あなたたちにも悪いところがある」
技能実習生3人は、技能実習機構に言われたとおり、会社に対して謝罪の手紙を書き監理団体に渡したそうです。すると監理団体からは
「中身に誠意がない」
として受け入れ会社に渡すことを拒否され、仙台市にある労働組合に個人で加入しました。再度、技能実習機構へ相談したところ、労働組合の脱退を会社が望んでいることを伝えられ、労働組合の脱退を勧められました。その後、受け入れ企業は技能実習生に対して2年間で約40万円の未払い給与があったことを認めているそうです。
外国人技能実習機構は、技能実習生を保護し、技能実習生を監理する監理団体や、技能実習生を受け入れる企業を指導する目的で設立されました。今回の件ではニュースで伝えられていない部分もありますので、当事者しか本当の事あ分かりませんが、もしこれが事実であれば技能実習生にしてみれば、本当に頼るべき場所に裏切られたという気持ちでしょう。
私の意見ですが今回の件で言うと、技能実習機構は受け入れ会社、技能実習生の双方を呼んで話を同時に聞くべきだと思います。そして問題に対して調査を行います。例えばそもそも本当に退職を勧奨したのか、退職を求めた理由等を聴取し、適切に指導や解決に向け動くべきです。先日お伝えした花畑牧場の労働条件の問題にしても、技能実習生が解決するために助けを求める先が、個人で加入できる労働組合では技能実習機構の存在価値がないように思います。
どんな問題があるとしても、きちんと指導し保護する場所が「外国人技能実習機構」であっていただきたいと思いました。
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
この記事へのコメントはありません。