「いきなり!ステーキ」で外国人の不法就労が発覚

バングラディッシュ, 外国人雇用, 外食業分野, 留学生, 違法

皆さんは、「いきなり!ステーキ」をご存知ですか?2019年12月、一瀬邦夫社長直筆の「社長からのお願い」の貼り紙が話題となったステーキチェーンです。

運営会社でもある「ペッパーフードサービス」の昨年期の連結決算で、最終損益が27億円の赤字となり、業績悪化により、全店舗の1割弱を閉鎖する予定であることも発表されました。

何かと世間を騒がしている「いきなり!ステーキ」ですが、東京都内にある東中野店で、「留学」ビザで働いていたバングラディッシュ人(Aさんとします)の男性を、ビザが切れた後も、継続して働かせていたことが分かりました。

皆さんもよくご存知のとおり、「留学」という在留資格で日本にいる留学生が働く場合、出入国在留管理局へ就労するための申請をする必要があります。
申請後、留学生には週28時間以内(夏季、冬季など長期の学校休暇の場合、1日8時間以内)の就労が認められます。

Aさんも週28時間シフトに入り、肉の焼き方など調理技術も他の日本人アルバイトより上だったそうです。
Aさんは2019年10月27日に留学ビザが切れ、お店を辞めました。しかし辞めたはずのAさんが2019年12月末にふたたびお店で働き始めたそうです。

ペッパーフードサービスの関係者がAさんの再雇用について、
「 就労が認められていないということは、Xさん本人もオーナーのAさんももちろんわかっていました。その上で、年末年始の人手不足を乗り切るために、オーナーのAさんがXさんに『働いてほしい』と打診したのです。オーナーはXさんの働いた分の給料を、同じ店のアルバイト・B子さんが働いたことにして、いったんB子さんの銀行口座に振り込まれた給料の中から、Xさんの分を取り出し、現金で手渡ししていた。オーナーは不法就労のスキームにB子さんも巻き込んだのです 」
と説明しています。

とんでもない話です。会社ぐるみで、外国人の不法就労に係っていたのです。
不法就労に係ると、不法就労していた外国人も、その外国人を雇用していた会社も「不法就労助長罪」で罪に問われる可能性があります。

今回の事態は、ペッパーフードサービスも不法就労の事実を認め、

《不法就労が疑われる状況が発生していることに当社が気付いたのは、当社の本件店舗担当スーパーバイザーが2020年1月27日に本件店舗を訪店した際のことです。(中略)事実確認を行ったところ、A氏がXさんの在留期間が更新されていないことを認識したうえで、Xさんを就労させていた事実が確認されました。このような事実が確認されたことから、当社では、同年2月4日に開催した当社コンプライアンス委員会において、A氏との本件店舗の運営についての業務委託契約を解除することを決定いたしました。(中略)
 当社では、昨今、人手不足が社会問題となっていることを踏まえ、店舗サポート体制を整備し、スポット派遣サービスの導入などを含めたサポートを店舗オーナーに対して行っております。ただ、今回、本件のような事態が発生した事実につきまして、当社としては重く受け止めており、今後この様な事が起きないよう、再発防止に努めてまいる所存です》(文春オンラインの記事より)

と回答しています。

留学生がアルバイトをし通常、振込み口座へお給料が支払われるところ、外国人の所得や就労時間(週28時間)に抵触するため、現金でお給料を貰っているという外国人にも出会ったことがあります。

このように、留学生が日本語の勉強ではなく、日本へ働きにきていることは、表向きには言えませんが事実です。
なぜ本来の目的を逸脱し働く事がメインになってしなうのでしょうか。
日本に入国する際の借金でしょうか。

日本の罪に問われる前に、相談できるような体制が日本にも必要ですね。人手が不足しているからと、法を犯すことは間違いです。日本もこのような問題に向き合わないといけない時期にきていると思います。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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