日本国とラオス人民民主共和国との間の在留資格「特定技能」に係る協力覚書(MOC)の交換

ラオス人民民主共和国, 特定技能制度

2022年7月28日に、ラオスの首都ビエンチャンにおいて、日本の津島法務副大臣とポンサイサック・インタラート労働社会福祉副大臣との間で、「特定技能」に関しラオス人民人主共和国との間で有為な人材の円滑かつ適正な送出し・受入れの促進を目的とする協力覚書を交換しました。

日本国法務省、外務省、厚生労働省及び警察庁は、ラオス労働社会福祉省と協力し、以下の事項等を通じて、特定技能における悪質な仲介事業者の排除に努め、ラオスからの有為な人材の円滑かつ適正な送出し・受入れを促進していきます。この協定で15カ国目となりました。日本との協力覚書(MOC)を作成した国によっては、それぞれの国の国内規定に基づいた送出し手続を定めています。

ラオス人民民主共和国

ラオスはインドシナ半島に位置するメコン地域諸国のひとつであり,ASEAN唯一の内陸国です。面積は,日本の本州と同じくらいの約24万平方キロメートル。国土のほとんどが山岳地帯であり,首都ビエンチャン周辺とメコン川流域を中心に平地が広がっています。
人口は約664万人(2013年,ラオス統計局)。タイやカンボジアと同様仏教国であり,国民の多くが南方上座部仏教を信仰しています。ラオスは,かつて「100万頭の象」という意味を持つ「ランサーン王国(※)」と呼ばれていました。また,ランサーン王国のかつての王都ルアンパバーンは,ユネスコの世界遺産として,世界中から多くの旅行者が訪れています。

著しい経済成長

ラオスは,豊かな自然と資源に恵まれた国です。一人当たりGDPは1,628ドルと,ASEAN諸国の中では下位層にありますが,経済成長率は8.0%という高い成長率を維持しています(2013年,ラオス統計局)。ラオスは別名「メコン地域のバッテリー」と呼ばれるほど,メコン川を利用した水力発電が発達しており,近隣国のタイ等に売電して得た外貨収入が,ラオスの経済基盤のひとつとなっています。また金や銅,ボーキサイトなどの鉱物資源の探鉱の他,ダムや発電所などの大型インフラ建設プロジェクトが各種進行しており,それらが一体となってラオスの経済成長を牽引しています。

日本とラオスの共通点

ラオスは,文化的にはタイとの類似点が多く見られます。特にラオス語とタイ語は,発音や文法などが近い関係にあるため,両言語のコミュニケーションは容易だと言われています。また日本とラオスも,仏教や稲作などの文化・習慣面で共通点を有しています。江戸時代の朱印船制度の頃には,既に象牙,毛皮,香料などの交易を行っていたと言われており,キセルの吸い口と火皿を接続する竹管を「羅宇(ラオ)」と称するのは,江戸時代にラオスから渡来した竹を用いたからだという説もあります。ラオスの主食は日本同様に米ですが,日本が「うるち米」を食するのに対し,ラオスは「もち米」を食します。酒造りも盛んで,もち米から「ラオ・ラーオ」という蒸留酒を造っている他,ラオスの黒ビール「ビアラオ・ダーク」は日本地ビール協会主催「インターナショナル・ビアコンペティション」(2007年)において金賞を受賞しています。またラオスで親しまれているお話で,「シエンミエン物語」というものがあり,内容は,主人公が時の権力者を巧みな言葉の解釈によって一泡吹かせるというもので,ラオス版「一休さん」のような物語です。さらに日本の盆踊りのような「ラムボン」踊りがあり,ラオスには日本人にとって親しみやすい文化がたくさんあります。

日・ラオス外交

ラオスは伝統的な親日国です。その背景には,日本によるラオスへの継続的な支援があります。日本はダムや橋をはじめとする大型インフラの建設だけではなく,教育環境の整備や人材育成,保健医療サービスの改善など,様々な分野においてODAを展開してきました。特に本年50周年を迎える青年海外協力隊が初めて派遣された国がラオスです。ラオスでは日本への謝意を込め,ODA案件をデザインした切手や紙幣が発行されています。またハイレベルでの人物交流も盛んに行われており,皇太子殿下(12年)や秋篠宮殿下(99年,01年,10年)の他,小渕総理(00年),小泉総理(04年),野田総理(12年),安倍総理(13年)など,歴代の多くの総理がラオスを訪れています。またラオスからも,国家主席や首相など,トップレベルの要人が訪日しています。

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