外国人にどう伝えるか?

ベトナム, 技能実習制度

青森県八戸市内の英語科に通う高校3年生22人が、同じく八戸市内で実習するベトナム人技能実習生と、〔言葉が通じない状況で意思を伝える方法〕を体験しました。これはとても良い体験だと思います。

この学校では2019年から技能実習生と交流し、授業にも取り入れています。交流に参加したのは2022年4月~6月に日本へ入国したベトナム人技能実習生6人と、技能実習生と触れ合うのは初めての生徒たちです。生徒たちは英語圏以外の外国人との交流は初めてで、簡単な日本語の単語を並べたり画像を使用し会話したようです。

日本人が当たり前に使う言葉や単語でも、外国人に伝えるとなると難しく私も困ったことがあります。監理団体では日本に入国したばかりの技能実習生に、日本の生活やあいさつ、買い物で使う言葉などを教え伝えていましたが、日本語独特の遠回しな言い方や、相手に気を遣う言い回しなどの表現は外国人にとっては難しく、私の意思や気持ちは伝えにくく感じていました。

最近では特定技能で働くスリランカ人と何気ない会話を日本語で行っていますが、相手が日本語が上手なのでついつい日本人と会話するように話してしまっています。でも、どんなに日本語の会話が上手な外国人でも日本人から伝える言葉は難しいと思います。ですので私は今まで経験した事を踏まえて、相手のレベルに合わせて言葉を選び話すようにしています。遠回しな表現ではなく直接的な表現にし、単に簡単な単語に直すのではなく重要と思う事は、時間がかかっても丁寧に表現し伝えるようにしています。

そうすることで、外国人にも日本語の表現を伝えることができ、単語や文法の勉強にもなるからです。そして最後に話した内容を理解できたかを、外国人が日本語を使って理解できた内容を私に伝えてもらうようにしています。それがお互いにとっての勉強となるからです。

高校生の時から異文化に触れ、外国人と話をし「技能実習」という制度を知ってもらうためにも、このような経験と取り組みは素晴らしいと思います。それはお互いにとって【伝える】ことの難しさが勉強でき、相手の立場にたって考えることができるからです。日本語でも外国の言葉でも相手に何を伝えたいか、どう伝えたら理解してもらえるかを考えながら会話ができると良いですね。今後もこのような取り組みを続けていただきたいと本当に思いました。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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