『緊急事態宣言』を外国人に伝える

新型コロナウィルス

当社で「特定技能」で働きたいスリランカ人をサポートさせていただいた事は、お伝えしたと思います。
その方は現在、大阪の外食分野で毎日がんばって仕事をされています。

今回、その方に『緊急事態宣言』について説明しました。何故かと言うと、先週末といえば、桜が満開になり、気候も暖かく外出するには、とても良い日でした。しかし、日本政府が2020年4月7日17時に『緊急事態宣言』を発出し、東京・埼玉・千葉・神奈川・大阪・兵庫・福岡の7都府県を指定地域とした、初めての週末でした。

その方は、とある場所に行き桜の前で撮った写真を私に送ってきました。散歩に行くことは特に悪い事ではありませんが、私はこの先いつまでか分かりませんが、日本がこんな状態であれば、この方にも『緊急事態宣言』とはどういう意味を持つもので、指定された地域の私たちが、どのような行動をするべきかを今伝える必要があると思いました。

それは日本人だから、外国人だからという訳ではありませんが、私たち日本人はテレビや新聞で『緊急事態宣言』がどういったもので、今後私たちの生活がどのように変わるのか理解する事ができます。

しかし、外国人にとって『緊急事態宣言』とはどういったものかを理解するアイテムがありません。
もちろん “厚生労働省” “法務省” “出入国在留管理庁” “外務省” のホームページを見れば、英語や母国語で説明した文章があります。しかし、読むことと理解することは別だと思います。

私はその方がある程度の日本語を理解しているので、本当に分かりやすい日本語で『緊急事態宣言』を説明しました。
“自粛” という意味も伝えました。外国人にとって日本語はとても曖昧なニュアンスの言語だと思います。

先日、ある企業のご担当者様とお話する事がありその際、外国人に日本語の曖昧なニュアンスについてお話しました。
日本人は相手と話をするとき、「私の話は遠まわしだけど、こういう意味だから分かってね。」と野球でいうとカーブのような投げ方で話をする事があります。

しかし、外国人はほぼストレートの直球で話をしてきますので、日本人のように遠まわしに話されると、通訳する外国人もどう訳していいか分かりませんし、通訳を通して話を聞く外国人にも理解が出来ないときがあるというお話しをしました。

ですので、今回の『緊急事態宣言』については、遠まわしではなくストレートに話をしました。一番伝えたかったことは、日本人全員ではないが、今回の新型コロナウィルスで外国人を遠ざける人もいること、それに、外国人という理由で露骨に嫌な言葉を言う人もいるという2点ははっきり伝えました。

逆の立場で海外に在留する日本人が同じ状況であれば、はっきり今のその国の状況と、在留する日本人が注意する事を伝えてほしいと思います。
その方はとても聡明なので、現在の日本と世界の状況、今回の『緊急事態宣言』も理解していただきました。
“不要不急の外出”がどういう外出が対象なのかもお伝えし、出来れば連絡のできる友人に今回の話しをすることもお願いしました。

いつまで続くか分かりませんが、日本から発表される情報や、居住する都道府県から発表される情報は、日本人と同様、外国人にも同じように伝わる、伝えることが大切です。一人でも多くの外国人に今の状況が伝わるように、私も考えていこうと思います。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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