落雷で死亡の外国人に「労働条件の明示」をしていなかった疑い

外国人就労サポート, 違法

以前のブログで農作業中の外国人2人が落雷に遭って亡くなった事故をお伝えしました。
以前のブログはこちら↓↓↓
【自然災害に気を付ける】

この事故によりサニーレタスの植え付けをしていたスリランカ国籍の男性と、タイ国籍の女性2人が亡くなりました。
しかし、この事故の原因は自然災害ですが、この死亡事故を調査していた労基署が労働基準法に違反している疑いが発覚しました。
この亡くなった2人を含む外国人労働者4人を雇い入れた際に労働条件を明示していなかった疑いがもたれ書類送検されました。
雇い入れの際に、賃金や労働時間といった労働条件について、書面を交付して明示することを怠っていたのではと言われています。

通常、日本人でも外国人でも自分が働く際の労働条件は明示されることは当たり前です。しかし、この農家ではどのような経緯か分かりませんが、外国人を雇い入れ、働かせていました。
もしかすれば仲介するブローカーが存在し、外国人には高い給料が貰えると条件を示し、この農家で働かせていたのかもしれません。
そして多くの農家は個人で運営しているところが多く、労働条件を明示することを知らなかったのかもしれません。
働く人でが不足している農家と、お金を稼ぎたい外国人が上手く合い、そしてこのような起こるはずもない落雷という自然災害の被害にあって亡くなってしまったにかもしれませんね。

通常のルートで雇用されていれば、このような自然災害でも支払いのできる保険に加入していたかもしれませんし、亡くなった2人は「特定技能」という在留資格で正しく雇用され、社会保険にも加入し母国に送金し、安心した生活を送っていたかもしれません。

いま、日本に限らず全世界では新型コロナウィルスの影響で、仕事を失い在留資格を失った外国人が多くいます。
このように生活が困窮した場合、藁をも掴む思いで仕事を探しお金を稼ごうとします。しかしそこには多くのリスクがあります。
このような事故につながらないよう、外国人の生活や仕事をサポートする必要がありますので、これからも更に支援を続けていきたいと思います。

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