やさしい日本語を伝える

外国人就労サポート, 外国人生活サポート

皆さんは覚えていますか?2019年10月に第風19号が日本に接近しました。長野県の千曲川が氾濫し、多くの周辺家屋に浸水被害に合い、東京では多摩川が氾濫し、近隣マンションに被害がでました。

長野新幹線車両センターが浸水し、多くの新幹線にも被害がでました。とても多くの人々が被害にあいました。それは、日本で生活する外国人も同じでした。
そんな強い台風19号が接近することを、日本で生活する外国人向けに NHKニュースの公式ツイッターが、ひらがなばかり のニュースを流したことが話題になりました。

これに対して、「英語で書いたほうが良いのでは」「バカにしているのか」など、様々な意見が寄せられました。

2009年に行われた国立国語研究所の調査によれば、定住外国人が理解できる外国語として「日本語」をあげたのは62.6%、「英語」は44%でした。このとき日本にいる在留外国人は国籍別にまとめると、中国、韓国、朝鮮、ブラジルの順でした。

2019年6月現在は、中国、韓国、朝鮮、ベトナムとなっており、2009年と比べると60万人増えています。アジア諸国からの外国人が増え、英語を母国語にしない外国人が多くなっています。

私は監理団体にいたときは、一緒に働く外国人や、技能実習生には日本語で話をしていました。お恥ずかしい話ですが、もちろん日本語しか話せないからです。
日本語には、「ひらがな」「カナカタ」「漢字(音読み・訓読み)」があります。

日本人の私でも読むのに難しい漢字もあります。外国人には本当に難しいと思います。技能実習生は入国後、約1ヶ月間、日本語を勉強したり、日本の生活やルールを学ぶ講習があります。
私も参加していましたが、彼らにとっては 日本語=ひらがな でした。でも日本人の私からみると、ひらがなで書かれた文章は、本当に読みにくいものでした。

しかし、彼らにとってはひらがなの方が理解できているし、漢字はというと「記号」でしかありませんでした。漢字を書いてもらっても、形を真似て書くだけのものでした。
そうなると、どんなニュースや情報も、日本語のひらがなで伝えるほうが、外国人には伝わるのかもしれません。

先日、「特定技能」外国人としてスリランカから入国した彼とは、普通に日本語で会話しています。しかし、難しい〔社会保険〕〔厚生年金〕〔厚生年金の免除申請〕等の話をするときは、なるべく本人に伝わるように、難しい日本語を使わず、理解してもらう事を一番に考えて伝えるようにしています。

どんなニュースや情報もそうですが、一番に考えなければいけないことは、誰に 何を 伝えたいか を考えれば、伝える言葉や方法の正解が出てくると思います。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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